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家を作るんじゃない
暮らしを作るんだ

世の中には、使えば使うほど味の出るものがある。
きっと、木材をたくさん使った家も同じだと思う。

「使い続けると艶が出る革製品と同様に、木は経年変化で色が濃くなって綺麗だったり、角も丸くなってきます。長年使って、愛着の湧く感覚が家にもあるんです。だから、素材は自然由来のものを、外観もシンプルでなるべく飽きの来ない、ずっと暮らしていただけるような家を作っています。だから、パッと見たらすぐにわかります。うちが建てた家だって」

この言葉に、この会社がどんな思いで仕事をしているのかが詰まっているような気がしました。今回の取材で会ったのは、自分たちの仕事に誇りを持ち、ものづくりを楽しみながら働く人たちです。

訪れたのは岡山県勝央町、株式会社佐保建設。

昭和54年に創業、注文住宅を設計から施工まで手がける町の工務店です。住宅を建てるだけではなく、お金の計画や、住むための土地探し、家具や庭に至るまでをトータルでサポート。いわば「暮らし」を作ることを専門としています。

迎えてくれたのは代表取締役の佐藤尚紀さん。佐藤さんはもともと大阪の設計事務所で働いていたそうですが、会社を継ぐためにUターン。戻ってきた当初は、図面を書くだけでなく積極的に現場に足を運んでいたそうです。

「僕はもともと図面書きの仕事だったから、現場を知らなかった。だから実際に現場の職人さんに色々教えてもらいながら一緒に作業したんです。当時、現場を経験して現場の面白さとやりがいに気づけたのは良かったと思います。その経験から設計力のある工務店にできたらなっていうところがあって。簡単に言うと、設計から施工まで、暮らしに関わることを一気通貫で全部やろうということですね」


その時の気持ちが今の佐保建設の暮らしづくりに繋がっています。

「工務店も個性が問われる時代なんだと思います。ただ、今まではそんなことをしたことがなかったので、大きな変革というか、当時の従業員からは反対されましたね。なんでわざわざそんな難しい事に手を出そうとするのか、っていう感じで」

2011年から新しい佐保建設へと生まれ変わるための取り組みが始まります。新たな事業内容や方針を策定し、会社の顔であるロゴからHP、パンフレットまでをも一新しました。最初の三年間は大変な苦労があったと言いますが、試行錯誤を繰り返しながら成長した佐保建設は以前の工務店とは全くの別物です。

まかないご飯

 

こういった取り組みが功を奏したのか、若いスタッフがどんどん入社したそうです。それに伴うように面白い取り組みも始まりました。

社内の風通しを良くするために、月に2回の当番制で全社員の賄いを作る「まかないご飯」。佐藤さんはもちろん、性別、職種問わず社内のみんなが交代で賄いを作ります。

「まかないご飯は社内の風通しを良くすることもあるんですが、男性がキッチンに立つ機会を設ける狙いもあるんです。ほら、男の人ってキッチンに立つ機会が少ないじゃないですか。実際に使ってみることで、キッチンの使い方とか、どのくらいの高さが調理しやすいか経験できるんです。そうするとお客さんに説明する時や、設計時のデザインに活かせると思うんです」

開発製品のプレゼンの様子

 

若いスタッフが家づくりに関して勉強できるように、人材育成の一環として参加している股旅社中(またたびしゃちゅう)も面白い取り組みです。日本全国の工務店、製品メーカー、デザイナーが集まってオリジナル製品のコンテストや、勉強会を開催しています。

「股旅社中は、若いスタッフが自分たちでデザインした製品をコンテストで競うんです。例えば、照明だったり素材だったりコンテストによってテーマは様々。会社ごとに競うもんだから、あそこの工務店に今回は絶対負けんぞって切磋琢磨するでしょ。そういう時って生き生きとしていますよね。あとは、色々な企業とお話できるじゃないですか。やっぱり共通の課題を抱えているので、こういった交流を通して情報やノウハウの共有は大切ですね。ここで得る知識と経験は絶対に役に立つと思っています。だから、若い子には積極的に参加してもらっています」


こうした取り組みを進めていく中で社員の意識も変わったそうです。

「昔はみんな指示待ちだったんですよ。でも、もうそんな会社ではない。今は、みんな自分から仕事を求めていく感じなので、すごく助かってます。主体的に動ける人は働きやすいと思いますよ。それと、うちに来てくれる人には、向上心と探究心は持ち合わせていて欲しいなって思います。何でもいいです。デザインに興味があったり、カメラに興味があったり、服装であったりとか。何か物事に対して、深堀ができる人なら、うちの会社で活躍できると思います」

どんなスタッフが活躍しているんだろう。
そこで、お話を伺ったのが新卒で入社した谷口さん。


谷口さんは、広報や営業を中心に活躍しています。こういった役職を佐保建設ではディレクターと呼んでいます。

「ディレクターの仕事は、お客さんの理想とする暮らしを聞き出すことから始まります。同時に、敷地選びを手伝ったりとか、銀行からの借り入れの段取りだったり、ローンの返済のことなど、住宅の建設に関わることすべてを提案していくんです。ご希望の予算から考えて、家ばかりにお金を掛けたら庭は出来ないだとか、家具を買うことも考慮しないといけなかったりと、建設後の計画が躓かないように設計前のこの段取りが大切なんです」


大きな買い物をサポートする責任のある仕事。そのため、住宅をイメージしやすいようにヒアリングした情報を絵や図面に起こしていきます。

「私は、建築系の専門や大学出身ではなく経済学部出身なので図面は書けませんでした。入社後に建築家の本を読んだり、課題のレポートを書いたりと建築の勉強は相当しましたね。正直、基礎も知らないので覚える事だらけ。大変だったんですが、もともと絵を描いたり、物を作ったりするのが好きだったので苦ではなかったですね」

たとえ建築の知識や経験がなくても向上心と探究心があれば務まる仕事。ただ、営業や広報の仕事が中心であっても、絵を描くことや、もの作りが好きな人が向いているのかもしれません。


谷口さんにこの仕事の好きなところを聞いてみると、「人とのつながり」という答えが返ってきました。

「私たちの作る家は、木が多く自然素材のものをたくさん使うので、時間が経つとメンテナンスが必要です。建物が完成してお客様に引き渡してからも付き合いがずっと続くんです。そうすると、お子さんが大きくなったなとか、ちょっと家に味が出てきたなとか、些細な変化を感じることができます。建物が完成した時も嬉しいですけど、家づくりに関わるたびに人とのつながりが増えていく感覚が面白いかなって思います」

もうお一方。建築設計監理の母里さんに現場のお話を聞きました。この役職はテクニカルと呼ばれています。母里さんは大工を十数年経験した後、佐保建設に入社を決めたそうです。大工として様々な工務店と関わる中で、なぜ佐保建設を選んだのか理由を聞いてみました。

「佐保建設のこだわった家づくりが好きなんです。単調な作りの家って面白みがないでしょ。でも、ここが作る家は1軒1軒全部違う。ましてや、本棚とかの造作家具も作るんですよ。関わる時間が増えた分だけ、達成感や大きなやりがいを感じられます。何より自分で考えて、自分の色を反映させられるのは作っていて楽しいですよね」

技術はもちろん、デザインなど常に学び続けなくてはいけないのが建築の世界。母里さんは一軒一軒、小さい事でもいいのでデザインに変化をつけたり、いつもと違うことを取り入れるように心がけているんだとか。そのために、股旅社中にも積極的に参加して新しい知識を身につけています。

「股旅社中では、既製品に無いものをみんなで1から考えて作ろうという会なので、作るのも大変ですが、すごく考えるんです。ほんまに考えます。常にアンテナを張って情報収集だったり、勉強していないと、デザインやアイデアはポンッて出てこないんですよ。やっぱり色々なものを見てきている人ってアイデアが違うんです。股旅社中に参加する度に、そんな発想があったのか、うわすごいなって刺激は受けますね」

手間を惜しまない自然素材の家づくりは、こだわりの分だけ大変なことも多いそうです。

「こういった住宅は業務量が多く手間がかかってしまいます。ディレクターがお客さんと打ち合わせして、社長が間取りを決めて、テクニカルに引き継ぐんですけど、その後も、お客さんと打ち合わせを重ねながら細かく形を決めていくんです。例えば、細かいコンセントの位置とか、壁の色とかね。テクニカルはブラッシュアップされた設計図を書くのと、職人さんがスムーズに作業できるように工程を考えることが大切です。それと現場の監督もしなくてはいけないので業務量が多く大変です」

お客さんと向き合いニーズを引き出し設計する。その設計図を順序よく進めるべく現場をも仕切らなければいけません。この一連の作業にはコミュニケーションが大切だと母里さんは言います。

「僕らテクニカルは、お客さんとも、大工さんとも良く喋る。打ち合わせの数も多くなってしまうので、両者に対する意思疎通が求められます。スムーズに自信を持って説明することができなければ、お客さんに不安を与えたりしますし、建設工程のミスにもつながるので。ちなみに、大工さんは強面ですけど、みんな優しいんですよ」

経験がなくても向上心と探究心があれば活躍できる、そんな職場です。今回、佐保建設ではディレクターとテクニカルそれぞれ募集します。たとえ経験がなくてもチャレンジする気持ちがあればきっと活躍できるのではないでしょうか。こだわりの家づくり・ものづくりに興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

求人募集要項
企業名・団体名株式会社佐保建設
企業・団体情報【業種】建設業
【設立】1979年6月
【資本金】25,000,000円
【従業員数】10名
募集職種①営業・広報(ディレクター)
②建築設計管理(テクニカル)
雇用形態正社員
仕事内容①お客様の出会いから打ち合わせ、新規顧客開拓、マーケティング・広報、イベント運営、企画・プレゼンテーション
②実施設計、現場管理、打ち合わせ
採用人数若干名
給与月給180,000円〜
※年齢、経験、能力を考慮します。
・昇給あり/年1回・時間外手当あり
福利厚生・賞与あり(年2回)
・社会保険あり(厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険)
・建設業退職共済加入
・休日出勤手当・通勤手当(会社計算式に基づく)・職務、技術手当(経験、能力に基づく)・家族手当(5000円)・勤続手当(上限20000円)あり
・定期健康診断
・社員旅行
・さほめし(まかないお昼ご飯)
勤務地岡山県勝田郡勝央町勝間田733-1
勤務時間8:00〜17:00
実働8時間(お昼休憩60分)
残業は月平均20時間程度
休日・休暇週休二日制(①水曜、第2・第4日曜、②日曜、第2・第4土曜)
GW、夏季休暇、年末年始休暇あり
募集期間〜2019/9/8
応募資格・選考基準・大学または専門学校を卒業見込みの方
・社会人の方
・建築、家具が好きな方
・大工の経験を活かして関わりたい方
・住宅設計監理経験者(資格保有者は優遇)
・UIターン歓迎
選考プロセス1.本サイトからのお申し込み
2.書類選考
3.面接
※不採用理由についてのお問い合わせにはお答えできません。
その他

佐保建設ホームページ
股旅社中

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