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地域おこし協力隊の失敗⑴
「コンサルタント気取り」

上から目線になりがち

地域おこし協力隊は、地域に新しい視点や概念をもたらす存在と言われています。その地域に新しい発想を持ち込み、今までの概念を覆す。そして、地域を巻き込み変えていく。そんなカタチが理想的ですが、一歩間違うとコンサルタント気取りの上から目線になりかねません。

困っている地域や企業が募集するため、その課題を解決しようと張り切る気持ちはわかります。しかし、地方の考えは古く、遅れていると一方的に決めつける隊員がいるのも事実です。都会の考えが正しいと押し付けることで軋轢を生む原因になり、矢鱈に敵を作ってしまうのです。

「地域おこし」 「地域活性化」という言葉にとらわれて、変化に固執するのはやめましょう。 なんの実績も信頼もない協力隊が、いきなり活躍することはできません。その情熱が裏目に出て、居心地が悪くなりやめてしまう隊員も多いのです。時間をかけてゆっくり変えていくことが大切なのかもしれません。

信頼なくして指摘なし

例えば、民間の会社の商品や製造工程を見て、改善点を指摘したとします。その通りに改善することで、売上が増加し、生産効率が上がるのかもしれません。しかし、誰ともわからない若者に、いきなり指摘され、いきなり今までの工程を否定されたら気分のいいものではありません。単純に考えればわかることですが「地域おこし」にとらわれているとやりかねません。課題を見つけて解決するのは正しいことですが、いきなり指摘するのはやめましょう。表面上しかわからない人が表面を撫でたところで意味はないのです。

また、3年後に帰るかもしれない存在に、経営者がそこまでの裁量を与えるとは思えません。部外者にそこまでかき乱して欲しくない。これが本音でしょう。協力隊は行政に雇われたコンサルタントではありません。また、受け入れ団体や企業も指示するだけのコンサルタントを求めていないのです。

何も知らないのに批判だけする人になってはいけません。まずは、否定せずに手伝いでもしてみてください。変化を起こすのは、汗水流して現場を知り、信頼関係を気づいてからでも遅くはありません。地域おこし協力隊が、草刈りなどのただの便利屋状態になり批判されることもあります。しかし、こういった単純労働は地域に溶け込み、信頼を積み重ねるには有効な手段だと思います。ただ、草刈りがメインにならないような兼ね合いは必要です。